ワールドカップ・ドイツ2006 グループリーグ 第10日
●FIFAワールドカップ・ドイツ2006 グループリーグ
大会10日目の18日はF・G組の計3試合が行なわれ、前回大会の覇者ブラジル
が2連勝を飾ってグループリーグ突破を決めた。
6月18日
≪グループF≫
負ければグループリーグ敗退が決まる日本は、同じく初戦を落として後がない
クロアチアとの一戦。フォーメーションを4-4-2に変更して臨んだ。
日本は立ち上がりからペースを掴み、加地と三都主の両サイドが何度もオーバ
ーラップ。ゴール前にクロスを上げるも、相手DF陣に阻まれゴールには至ら
ない。
良い流れで試合を進めていた日本だったが、前半21分、DF宮本が相手FWペ
ルショを倒してPKを献上。宮本は通算2枚目の警告でブラジル戦は出場停止
となった。
絶体絶命の危機。日本は守護神川口がスルナのPKをストップ。チームのピン
チを救った。
日本はその後、クロアチアの攻撃をしのぎながら、中田や三都主がミドルシュ
ートで積極的にゴールを狙い、また、後半には途中出場の大黒らが決定的なシ
ーンを迎えたが、ゴールをこじ開けることはできず、試合はスコアレスドロー
に終わった。
この結果、日本が決勝ラウンドに進むためには、第3戦のブラジル戦(22日・
ドルトムント)で勝つことが必須となった。
連覇を狙うブラジルはオーストラリアを2-0で下して2連勝。勝点を6に伸
ばし、最終戦を残してグループリーグ突破を決めた。
前半は相手の組織的な守備に手こずったものの、後半4分にアドリアーノのゴ
ールで先制すると、終了間際には途中出場のロビーニョのシュートの跳ね返り
をフレッジが流し込み2-0。体重オーバーなどコンディションを不安視され
るロナウドも、ゴール前でDF3人を引きつけてアドリアーノの先制点をお膳
立てし、勝利に貢献した。
ニュルンベルク(観衆:41,000人)
日本 0-0 クロアチア
警告【日】宮本※(21)川口(42)三都主(72)
【ク】R.コバチ(31)スルナ(69)
※累積2枚で次戦出場停止
[日本]
GK:23川口
DF:5宮本、14三都主、21加地、22中澤
MF:7中田英、8小笠原、10中村、15福西(17稲本 46分)
FW:9高原(16大黒 85分)13柳沢(20玉田 61分)
[クロアチア]
GK:1プレティコシャ
DF:3シムニッチ、4R.コバチ、5トゥドール(20オリッチ 70分)
7シミッチ
MF:2スルナ(22ボスニャク 87分)8バビッチ、10ニコ・コバチ
19ニコ・クラニチャル(14モドリッチ 78分)
FW:9ペルショ、17クラスニッチ
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ミュンヘン(観衆:66,000人)
ブラジル 2-0 オーストラリア
得点【ブ】アドリアーノ(49)フレッジ(89)
警告【ブ】カフー(29)ロナウド(31)ロビーニョ(83)
【オ】エマートン(13)クリナ(39)
[ブラジル]
GK:1ジーダ
DF:2カフー、3ルッシオ、4フアン、6ロベルト・カルロス
MF:5エメルソン(17ジウベルト・シウバ 72分)8カカー
10ロナウジーニョ、11ゼ・ロベルト
FW:7アドリアーノ(21フレッジ 88分)
9ロナウド(23ロビーニョ 72分)
[オーストラリア]
GK:1シュウォーツァー
DF:2ニール、3ムーア(15アロイージ 69分)
6ポポビッチ(23ブレシアーノ 41分)14チッパーフィールド
MF:4ケーヒル(10キューエル 56分)5クリナ、7エマートン
13グレッラ、21ステリョフスキー
FW:9ビドゥカ
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国名 試 勝 分 負 得 失 点
1 ブラジル 2 2 0 0 3 0 6
2 オーストラリア 2 1 0 1 3 3 3
3 クロアチア 2 0 1 1 0 1 1
4 日本 2 0 1 1 1 3 1
*ブラジルは決勝ラウンド進出
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≪グループG≫
初戦で鮮やかな逆転勝ちを収めた韓国は、98年大会王者のフランスを相手に粘
りを見せ、1-1のドロー。決勝ラウンド進出に向け貴重な勝点1を獲得した。
先制したのはフランス。開始9分にビルトールのシュートのこぼれ球をアンリ
が押し込んだ。その後も試合はフランスペース。ジダン、ビエラ、ビルトール
らが追加点を狙い次々とシュートを放った。
韓国は後半途中までシュートわずか2本に抑えられていたが、36分、右サイド
からのクロスをチョ・ジェジンが折り返し、最後はパク・チソンが右足で合わ
せて同点に追いついた。
この結果、韓国は勝点を4に伸ばして首位をキープ。一方、突破確実と見られ
ていたフランスは2戦連続引き分けで勝点2と足踏み状態。最終戦のトーゴ戦
に全てを賭けることになってしまった。
ライプツィヒ(観衆:43,000人)
フランス 1-1 韓国
得点【フ】アンリ(9)
【韓】パク・チソン(81)
警告【フ】アビダル※(79)ジダン※(85)
【韓】イ・ホ(11)キム・ドンジン(29)
※累積2枚で次戦出場停止
[フランス]
GK:16バルテズ
DF:3アビダル、5ギャラス、19サニョル、15チュラン
MF:4ビエラ、6マケレレ、7マルダ(8ドラソー 88分)
10ジダン(20トレゼゲ 90+1分)
FW:11ビルトール(22リベリー 60分)12アンリ
[韓国]
GK:1イ・ウンジェ
DF:2キム・ヨンチョル、3キム・ドンジン、4チェ・ジンチョル
12イ・ヨンピョ
MF:7パク・チソン、13イ・ウリョン(11ソル・ギヒョン 46分)
5キム・ナミル、17イ・ホ(18キム・サンシク 69分)
FW:14イ・チョンス(9アン・ジョンファン 72分)19チョ・ジェジン
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国名 試 勝 分 負 得 失 点
1 韓国 2 1 1 0 3 2 4
2 フランス 2 0 2 0 1 1 2
3 スイス 1 0 1 0 0 0 1
4 トーゴ 1 0 0 1 1 2 0
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【得点ランキング】
1 クレスポ(ARG) 2ゴール
1 デルガド(ECU) 2ゴール
1 ケーヒル(AUS) 2ゴール
1 ビジャ(ESP) 2ゴール
1 テノリオ(ECU) 2ゴール
1 ロドリゲス(ARG) 2ゴール
1 クローゼ(GER) 2ゴール
1 ロシツキー(CZE) 2ゴール
1 ブラボ(MEX) 2ゴール
1 ワンチョペ(CRC) 2ゴール
11 アンリ(FRA) 1ゴール
11 パク・チソン(KOR) 1ゴール
11 アドリアーノ(BRA) 1ゴール
11 フレッジ(BRA) 1ゴール
11 ジラルディーノ(ITA)1ゴール
ほか37名
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【6月19日対戦カード】
≪グループG≫
トーゴ vs スイス(15時/日本時間22時)
≪グループH≫
サウジアラビア vs ウクライナ(18時/日本時間25時)
スペイン vs チュニジア(21時/日本時間28時)
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■W杯 ブラジル代表フレッジ「父にボールをプレゼントする」
オーストラリア戦でブラジル代表の2点目を記録し、フレッジは満足している
様子。試合終了直後に主審からボールをもらい「父にボールをプレゼントした
い」と話した。
「ブラジルチームのみんなにサインをしてもらいたいな。父も喜んでくれると
思うよ。神様のおかげで僕らは試合に勝ち、グループリーグ突破を決めること
ができた」。
フレッジにとっては夢のようなゴールだった。
「出場してすぐにゴールを決められるなんて、信じられないほど幸せだった。
これで決勝ラウンド進出が決まったから、次はもっと落ち着いてプレーするこ
とができる」。
フレッジは現在フランスリーグのリヨンに所属。オーストラリア戦ではアドリ
アーノに代わって後半43分から出場し、その1分後にゴールを挙げた。
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■W杯 ドイツ代表メッツェルダーがひざ負傷
ドイツ代表DFクリストフ・メッツェルダーが18日の練習中にひざを負傷。練
習を途中で切り上げた。
メッツェルダーはこれまでに行なわれたグループAの2試合に先発し、チーム
の決勝ラウンド進出に貢献してきたが、20日の最終戦の出場は微妙。欠場の場
合はロベルト・フート、またはイエンス・ノボトニーが出場するとみられてい
る。
最終戦は同じくグループリーグ突破を決めているエクアドルとの直接対決。現
時点でドイツは得失点差でエクアドルを下回っているため、この試合に勝てば
1位通過となる。
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■W杯 コクとヘイティンガのアルゼンチン戦出場が微妙
グループリーグC組のオランダ代表では、MFフィリップ・コクとDFジョニ
ー・ヘイティンガのアルゼンチン戦(21日)出場が微妙となっている。
コクは足首、ヘイティンガは太もも裏の故障のため離脱中。オランダはすでに
決勝ラウンド進出が決まっているため、マルコ・ファンバステン監督は故障者
や警告を受けている選手たちを温存するとみられている。
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■W杯 セルビア・モンテネグロ代表3選手が帰国
グループリーグ敗退が決まっているセルビア・モンテネグロでは、負傷者や出
場停止の選手が21日のコートジボワールとの最終戦を前に帰国することになっ
た。
今回帰国するのは右ひざのじん帯を負傷したDFネマニャ・ビディッチと、出
場停止のFWマテヤ・ケジュマン、MFオグニェン・コロマンの3選手。同国
では大会前に代表を辞退したペトコビッチ監督の息子、DFドゥサン・ペトコ
ビッチがすでに外れているため、チームは19人で最終戦に臨む。
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■W杯 トリニダードのグレイがじん帯断裂
グループBのトリニダード・トバゴ代表DFシド・グレイがひざの靱帯を一部
断裂し、最終戦のパラグアイ戦(20日)を欠場することになった。
グレイは15日のイングランド戦で負傷していた。
チームは2試合を終え、1分け1敗の勝点1で3位。決勝ラウンド進出の可能
性を残しているが、パラグアイに勝つことが最低条件。さらに、3差で2位に
つけるスウェーデンがイングランドに敗れ、そのスウェーデンを得失点差で上
回らなければならない。
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■W杯 コートジボワールのミシェル監督が退任へ
コートジボワール代表のアンリ・ミシェル監督は18日、ワールドカップ終了後
に監督の座を降りると表明した。
「契約はワールドカップ終了時点で切れることになっているが、コートジボワ
ール協会の誰からも契約延長の連絡は受けていない。セルビア・モンテネグロ
戦(21日)が代表監督としての私の最後の試合になると思う」。
コートジボワールはオランダとアルゼンチンに連敗を喫し、21日の試合の結果
にかかわらずグループリーグ敗退が決定している。
ミシェル監督はアフリカの他国の代表監督に就任する可能性については否定。
「ここではもう十分に仕事をした」と語った。
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編集後記:ワールドカップドイツ大会第10日の試合について
フランス 5試合目で初得点だが韓国に追いつかれ初勝利はお預け
ブラジル オーストラリアに苦戦しながらも決勝ラウンド進出決定
日本 クロアチアともに酷暑の中でのミスの応酬となりスコアレスドロー