ワールドカップ・ドイツ2006 グループリーグ 第12日
●FIFAワールドカップ・ドイツ2006 グループリーグ
大会12日目の20日はA・B組の最終戦4試合が行なわれ、開催国ドイツがエク
アドルとの直接対決を制し、A組を首位で突破した。B組ではイングランドが
首位通過。スウェーデンは2位で16強入りを果たした。
この結果、24日にスタートするセカンドラウンドでは、ドイツとスウェーデン
(24日)イングランドとエクアドル(25日)がそれぞれ対戦することになった。
6月20日
≪グループA≫
ともに1位突破を目指すドイツとエクアドルの一戦は、開始わずか4分でドイ
ツにチャンス。左からのクロスをシュバインシュタイガーが折り返し、最後は
クローゼが決めた。これで勢いに乗ると、前半終了間際にはバラックの絶妙な
パスを受けたクローゼが相手DFとGKをかわして追加点。クローゼは今大会
4ゴール目で得点ランク首位に立った。
試合は後半もドイツペース。12分にはシュナイダーの低いクロスにポドルスキ
が飛び込み、ダメ押しの3点目を奪った。
もう1試合ではポーランドがコスタリカに逆転勝ち。グループリーグ最終戦で
ようやく今大会初勝利を挙げた。
先制したのはコスタリカ。前半25分、ゴメスが地を這うようなFKをゴールに
突き刺した。しかしポーランドは同33分、左CKにボサツキが右足のインサイ
ドで合わせて同点。さらに後半21分、今度は右CKからボサツキがヘディング
シュートを決め、2-1の逆転勝ちを収めた。
ポーランドは1勝2敗の勝点3で3位、コスタリカは3連敗で敗退した。
ベルリン(観衆:72,000人)
エクアドル 0-3 ドイツ
得点【ド】クローゼ(4、44)ポドルスキ(57)
警告【エ】バレンシア(52)
【ド】ボロフスキ(75)
[エクアドル]
GK:12モラ
DF:2グアグア、4デラクルス、13アンブロッシ、17エスピノサ
MF:8メンデス、16バレンシア(7ララ 63分)
15アジョビ(6ウルティア 68分)20E.テノリオ
FW:9ボルハ(23ベニテス 46分)10カビエデス
[ドイツ]
GK:1レーマン
DF:3フリードリッヒ、4フート、16ラーム、17メルテザッカー
MF:7シュバインシュタイガー、8フリングス(18ボロフスキ 66分)
13バラック、19シュナイダー(18アサモア 73分)
FW:11クローゼ(10ヌビーユ 66分)20ポドルスキ
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ハノーバー(観衆:43,000人)
コスタリカ 1-2 ポーランド
得点【コ】ゴメス(25)
【ポ】ボサツキ(33、66)
警告【コ】ウマニャ(17)ゴメス(45+2)マリン(45+2)
バディージャ(56)ゴンサレス(70)
【ポ】ラドムスキ(18)ボンク(24)バシュチンスキ(60)
[コスタリカ]
GK:18ポラス
DF:2ドルモンド(15ウォレス 70分)3マリン、4ウマニャ
12ゴンサレス、17バディージャ
MF:7ボラニョス(19サボリオ 78分)8ソリス、10センテノ
FW:9ワンチョペ、11ゴメス(16エルナンデス 82分)
[ポーランド]
GK:1ボルツ
DF:4バシュチンスキ、6ボンク、14ジェブワコフ、19ボサツキ
MF:7ソボレフスキ、8クシヌベク、15スモラレク(11ラシャク 85分)
16ラドムスキ(18レバンドフスキ 64分)
FW:9ズラフスキ(23ブロゼク 46分)21エレン
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国名 試 勝 分 負 得 失 点
1 ドイツ 3 3 0 0 8 2 9
2 エクアドル 3 2 0 1 5 3 6
3 ポーランド 3 1 0 2 2 4 3
4 コスタリカ 3 0 0 3 3 9 0
*ドイツ、エクアドルは決勝ラウンド進出
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≪グループB≫
すでにグループリーグ突破を決めているイングランドが対戦したのは、勝つか
引き分けなければ敗退の可能性があるスウェーデン。イングランドは開始4分
でオーウェンが負傷退場するアクシデントに見舞われるも、前半34分、J.コ
ールがエリア外からループ気味のミドルシュートを決め先制した。
対するスウェーデンも後半6分、左CKにアルベックが頭で合わせて同点。試
合を振り出しに戻す。しかし後半40分、イングランドは途中出場のジェラード
がヘディングシュートで勝ち越し点をマーク。北欧の強豪から38年間ぶりの勝
利を挙げるかと思われたが、ロスタイム直前、スウェーデンはエドマンのロン
グスローが相手DFの間に落ちたところにラーションが飛び込み、値千金の同
点弾を叩き込んだ。
試合はそのまま2-2の引き分けに終わり、イングランドとスウェーデンがセ
カンドラウンドに進出した。
この試合のスウェーデンFWアルベックが同点ゴールがワールドカップ通算の
2000ゴールだった。
2連敗とここまで不本意な成績に終わっているパラグアイは、W杯初出場のト
リニダード・トバゴに2-0と快勝。すでに敗退が決まっているものの、最終
戦を白星で飾った。
パラグアイは前半25分、FKが相手DFの頭に当たって先制。幸先の良いスタ
ートを切る。後半に入ると相手の怒濤の反撃を受けたが、後半41分、一瞬のス
キを突き、ワンツーからクエバスが2点目を奪った。
トリニダード・トバゴは1分け2敗の勝点1で4位で終了。初出場初勝利はな
らなかった。
ケルン(観衆:45,000人)
スウェーデン 2-2 イングランド
得点【ス】アルベック(51)ラーション(90)
【イ】ジョー・コール(34)ジェラード(85)
警告【ス】アレクサンデション(83)ユングベリ(87)
【イ】ハーグリーブス(76)
[スウェーデン]
GK:1イサクソン
DF:3メルベリ、4ルチッチ、5エドマン
MF:6リンデロート(19アンデション 90+1分)7アレクサンデション
9ユングベリ、16シェルストレム
18ヨンソン(21ビルヘルムソン 54分)
FW:11ラーション、20アルベック(17エルマンデル 75分)
[イングランド]
GK:1ロビンソン
DF:3アシュリー・コール、5ファーディナンド(12キャンベル 56分)
6テリー、15キャラガー、16ハーグリーブス
MF:7ベッカム、8ランパード、11ジョー・コール
FW:9ルーニー(ジェラード 69分)10オーウェン(21クラウチ 4分)
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カイザースラウテルン(観衆:46,000人)
パラグアイ 2-0 トリニダード・トバゴ
得点【パ】サンチョ(25OG)クエバス(86)
警告【パ】パレデス(30)ドスサントス(54)
【ト】サンチョ(45)ウィットリー(48)
[パラグアイ]
GK:22ボバディージャ
DF:2ヌニェス、4ガマーラ、5カセレス(15マンスール 77分)
21カニサ(14ダシルバ 89分)
MF:8バレット、10アクーニャ、13パレデス、19ドスサントス
FW:9サンタクルス、18バルデス(23クエバス 66分)
[トリニダード・トバゴ]
GK:21ジャック
DF:3ジョン(15ジョーンズ 31分)5サンチョ、6ローレンス
MF:7ビルチャール、9ウィットリー(10ラタピー 67分)11エドワーズ
18テオバルド
FW:13グレン(16ワイズ 41分)14ジョン、19ヨーク
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国名 試 勝 分 負 得 失 点
1 イングランド 3 2 1 0 5 2 7
2 スウェーデン 3 1 2 0 3 2 5
3 パラグアイ 3 1 0 2 2 2 3
4 T・トバゴ 3 0 1 2 0 4 1
*イングランド、スウェーデンは決勝ラウンド進出
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【得点ランキング】
1 クローゼ(GER) 4ゴール
2 F.トーレス(ESP) 3ゴール
3 クレスポ(ARG) 2ゴール
3 デルガド(ECU) 2ゴール
3 ケーヒル(AUS) 2ゴール
3 ロシツキー(CZE) 2ゴール
3 ブラボ(MEX) 2ゴール
3 ワンチョペ(CRC) 2ゴール
3 ボサツキ(POL) 2ゴール
3 ジェラード(ENG) 2ゴール
ほか3名
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【6月21日対戦カード】
≪グループC≫
コートジボワール vs セルビア・モンテネグロ(21時/日本時間28時)
オランダ vs アルゼンチン(21時/日本時間28時)
≪グループD≫
イラン vs アンゴラ(16時/日本時間23時)
ポルトガル vs メキシコ(16時/日本時間23時)
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■W杯 ドイツ代表クリンスマン監督「第一目標は達成できた」
ドイツ代表率いるユルゲン・クリンスマン監督はエクアドル戦後、グループA
を首位で突破した喜びを隠さず、結果を出したチームを褒め称えた。
「グループリーグを首位で終えたいと思っていたが、それを達成できた。かな
り暑かったこともあり、選手たちはリズムの速いプレーを続けるのは厳しかっ
たと思う。これからはセカンドラウンド1回戦に向けて準備を進めるよ」。
オリンピアシュタディオンの熱狂的な応援については、次のようにコメントし
た。
「ホームで戦う時は観客がチームを後押ししてくれて、プラスアルファの力を
与えてくれる。ワールドカップらしい熱狂だ」。
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■W杯 アルゼンチン代表ペケルマン監督「スタメンは秘密」
クレスポ、サビオラら警告を受けた選手は温存?
オランダとの重要な一戦を前に、アルゼンチンのペケルマン監督は手の内を隠
している。「選手たちも、誰が出場するかは知らない」。
グループC首位の座を賭けた争い(両チームとも2試合を終え勝点6)となる
オランダとの試合を翌日に控え、ペケルマン監督はメンバーを明らかにするこ
とはなかった。
「まだ選手たちにも言っていないんだ。縁起を担いでいるわけではない。いろ
んな理由があるからね」。
その理由の一つは、過去2試合で受けたイエローカードの数。ペケルマンはカ
ード1枚をもらっているFWエルナン・クレスポ、FWハビエル・サビオラ、
DFガブリエル・エインセを休ませるかもしれない。
「その可能性もあるが、必ずやそうだとは言えない。いずれにしても、どんな
変化を加えることになっても騒ぐ必要はない。誰が出場しても、私は落ち着い
て試合を見ていられる」。
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■W杯 チェコ代表バロシュがイタリア戦出場へ
2004年欧州選手権の得点王ミラン・バロシュ(チェコ)が、グループE最終戦
のイタリア戦(22日)で今大会初出場を果たす見通しとなった。
バロシュはW杯開幕直前に行なわれたトリニダード・トバゴとの親善試合(3
-0)で足を負傷。重傷ではないと報じられていたが、試合には出場せず、ま
た、練習にも参加していなかった。しかし20日の練習でチームに合流。問題な
くメニューをこなした。
イタリア戦はグループリーグ突破のかかった重要な一戦。コラーを負傷で、ロ
クベンツ、ウィファルシを出場停止で欠くチームにとって、バロシュの復帰は
願ってもない朗報となる。
グループEでは現在、イタリアが勝点4で首位。チェコとガーナが勝点3でそ
れぞれ2位と3位、最下位の米国も勝点1で突破の可能性を残している。
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■W杯 スイス代表ギガックス、韓国戦出場は微妙
グループGのスイス代表では、FWダニエル・ギガックスの韓国戦(23日)出
場が微妙となっている。
ギガックスは19日のトーゴ戦(2-0)で腹部を負傷。前半だけでベンチに下
がっていた。
2試合を終え、スイスは1勝1分けの勝点4。得失点差で韓国を抑えて首位に
立っているが、3位フランス(勝点2)もグループリーグ突破の可能性を残し
ており、全ては最終戦の結果にかかっている。
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■エスパニョールがモロッコ代表モハを獲得
スペイン国王杯王者エスパニョールが、この夏最初の補強を行なった。
エスパニョールが選んだのは、同じリーガエスパニョーラのオサスナに所属す
るモロッコ代表MFモハ(28)。契約期間は2年、移籍金は40万ユーロ(約5,
600万円)と発表した。
バルセロナのユース出身のモハは、2000年にオサスナに入団。リーグ戦122試
合で10得点を記録している。また、これまでにはレバンテやエルチェに期限付
き移籍した経験もある。
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■ニュルンベルクがエンゲルハルトを獲得
ニュルンベルク(ドイツ)は20日、来季から2部に降格するカイザースラウテ
ルンからMFマルコ・エンゲルハルト(25)を獲得したと発表した。
ドイツ代表経験もあるエンゲルハルト。2010年までの契約を結んだが、現在負
傷中のためニュルンベルクでのデビューは数ヶ月先になる。
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■セルティックが19歳MFを補強
日本代表MF中村俊輔が所属するセルティック(スコットランド)は20日、オ
ランダのフェイエノールトからMFイバンデル・スノ(19)を獲得したと発表
した。
契約期間は3年。U-19オランダ代表経験もあるスノは、今季はレンタル選手
としてNACでプレー。リーグ戦14試合に出場した。
セルティックは今季、リーグとリーグカップの2冠を達成し、来季は欧州チャ
ンピオンズリーグにグループリーグから出場。新シーズンに向け準備を進めて
おり、19日にはプレミア王者チェルシーから元チェコ代表のMFイジー・ヤロ
シク(28)を獲得している。
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編集後記:ワールドカップドイツ大会第12日の試合について
ドイツ エクアドルに完勝
ポーランド サポーターに応え逆転勝利
イングランド スウェーデンに、またも勝てず
トリニダード・トバコ 南米パラグアイにも破れ初勝利挙げられず敗退
決勝ラウンド1回戦
2006年 6月24日 ミュンヘン ドイツ:スウェーデン
2006年 6月25日 シュツットガルト イングランド:エクアドル